精度の良い工具は機能美がとても素晴らしく、持っていても気持ちの良いものです。
工芸品とも言われるようなものの整備には100円ショップで購入するような工具での扱いは、傷が付いたり、往々にして粗末になること請け合いです。
まして、工芸品とも言われるものを作る製作者に申し訳ないと思うのですが・・・・・。
今回、紹介しますのは、自転車整備に欠かせない工具と言えば、六角レンチです。
巷に廉価バージョンがあふれている、たかが六角レンチですが、その六角レンチやドライバーだけを生業として
作り続けているドイツのWera(ベラ)社。
創業1928年と言いますから、もうそろそろ90年を迎えますね。
さすがドイツと言われる工具作りをしています。
BianchiのCamaleonte4 そしてPINARELLO PRINCEの整備用に手に入れました。
そのWera(ベラ)社の拘りの3950PKL/9 ステンレスL型六角キーレンチ ボールポイント付です。
ステンレスの丸棒からの切削をしています。
ステンレス製の六角レンチは細部まで精巧で、美しく、ボルトを回す工具なのですが、回すことが楽しくなります。
この工具では相手のボルトを痛めることは、まずありえないでしょう・・・ね。
それほど、手の込んだ作りをしています。
Wera独自のHex-Plusと呼ばれる面接触構造により、六角ボルト穴の内側を傷めず、優しい作業できることは、整備対象へのリスペクトがうかがえます。
■Wera 3950PKL/9 ステンレスL型六角キーレンチ ボールポイント付
:1.5,2,2.5,3,4,5,6,8,10mm(全9サイズ)
・・・8mm 10mmはちょっと使う機会がありませんが・・・。
レンチの大きさはキーボードから判断してみてください。 結構、大きく、ずっしりとした質感もあります。
画像下部に見えるALLOY DRIVE CO2 はLEZYNのCO2を使った空気入れのもの。


■L形の長い部分にはボールポイントが見えます。
ボルトの穴に斜めから入っても優しく回せるといった構造ですね。


■ボルトに差し込む部分はすべて面取りされ、六角の各辺が直線ではなく弧を描き、凹んでるのがわかります。
そのことが、角が常にネジにあたりしっかり回せます。
Wera(ベラ)社独自のHex-Plusと呼ばれる面接触構造なのです。

